ニッケイ新聞 2013年4月27日
リベルダーデ医療センターの身吉リディア医師によれば、デング熱の予防には、厚手の衣服や虫除けスプレーの使用のほか、ボウフラが繁殖しやすい水の溜まり場のこまめな掃除が必要。あまり知られていないが、カフェインがボウフラの繁殖を防ぐため、コーヒーの出がらしやコーヒーを植木に入れておくことも効果的。「殺虫剤と違って害がないので、小さい子のいる家庭にもお勧め」とか。
◎
本面で紹介しているように、日本の要人来伯が続いている。実は、麻生太郎副総理(財務、金融担当大臣)が5月に来伯か——との〃情報〃もあった。「講演会の集まり次第で訪問が決まる」とブラジル日本会議の小森広会長。「現役の副総理が就任早々ブラジルへ? 何か日伯間で大きな課題が持ち上がっているのか」と訝っていた編集部。どうやら同会議の勤労奉仕団訪日のさい、関係者との「麻生さんが行ったら講演会にはどのくらい人が集まる?」という世間話に尾ひれがついたよう。
◎
コロニアでもおなじみの音楽家で指揮者の山川健一さん(78、東京出身)に、文化勲章のカルロス・ゴメス賞が授与される。ブラジル芸術文化教育協会(A sociedade Brasileira de Artes, Cultura e Ensino)の推薦。同時に、妻でピアニストの純子さん(75、イグアッペ出身)にはコメンダドール章が授与され、28日夜にサンパウロ市内のスペイン料理店で祝賀会が開かれる。カルロス・ゴメスといえば、19世紀ブラジルを代表するオペラ作曲家で、新大陸出身ながらヨーロッパの楽壇に受け入れられ、名声を獲得した音楽家であり、リベルダーデ広場近くのプラッサにもその名が冠されている。