オーリャ!
コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2013年4月30日
藤本パトリシア被告は24日、被告人尋問が始まる約20分前に、ジョインビレの地方裁の正面玄関に現れた。
サングラスに黒っぽい服、痩せたジーンズ姿で、長身の弁護士、父親と一緒だった。弁護士の控え室に入った3人を追い、ポ語で「藤本さん?」と尋ねると、記者だとは思わなかったのか、一瞬「はい?」と笑みを見せた。即座に父親が間に入り、「頼むから向こうへ行ってくれ」としかめ面を向けてきた。
国際指名手配を受け、虚偽の証言をして罪から逃げようとしている人物には見えず、どこにでもいる普通の女性のようだった。息子と離れて一人で毎月2最賃ほどを稼ぐ生活とか。どんな思いで日々を過ごしているのだろうか。亡くなった女児のことは、全く頭をよぎることはないのか。
事故から7年半。ようやく司法の判断が下されようとしている。(詩)