ニッケイ新聞 2013年5月7日
14年のサッカーW杯の開会式会場でもあるサンパウロ市のイタケロン競技場の建設に、青信号が点ったと4日付エスタード紙が報じた。
社会経済開発銀行(BNDES)からの融資4億レアルが受け取れず資金繰りに窮していたイタケロン建設が、仲介銀行をブラジル銀行(BB)から連邦貯蓄銀行(カイシャ)に変えたところ、来週中に融資受け取りの書類にサインする運びとなった。1年前に約束された融資金は2カ月程度で払い出される予定だ。
BNDESからの融資を受ける保証はオブレデヒト社側の担保のみとこだわったBBと違い、カイシャはコリンチャンスの本部の土地や命名権を含む将来の収入までを担保として認める厚遇振りで、状況は一気に好転。
暗礁に乗り上げていた融資受け取りの目処がつき、工事現場の士気もいや増した3日は、予定より早いペースで仕上がってきている座席部分の耐震検査も行われた。