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母の日商戦はやや下火?=業界予想は5〜6%の伸び

ニッケイ新聞 2013年5月9日

 全国商業連合(CNC)が7日、母の日商戦の売り上げは昨年比5〜6%増との予想を発表したと8日付エスタード紙が報じた。
 小売業界にとってはクリスマス(ナタール)に次ぐ商機だが、今年の売り上げは国際的な金融危機で不振だった2009年の3%以降、最も低い昨年比5・8%増の22億9千万レアルに止まりそうだという。
 国際的な金融危機は国内消費拡大で乗り切ったブラジルだけに、母の日商戦は景気回復を占う重要な目安で、2010年〜12年は10・3%、6・3%、8・1%を記録したが今年はそこまで届きそうにない。サンパウロ州商業協会では5%、ショッピング・テナント協会(Alshop)も6%と同程度の数字を出している。
 Alshopでは、消費は縮小しても、所得向上と銀行融資拡大で6%は達成と見ているが、小売業界は2月に、売上高が史上初の前年同月比マイナス0・4%となるという事態を経ており、従来のような強気の予想が出来なかったようだ。
 消費者の購買力を殺ぐインフレは、白物家電などでは2月までの12カ月間の累積で4・1%だが、食物では7・7%。業界では、累積インフレが2・9%だった携帯型の電化製品の売り上げが伸びると予想している。