ニッケイ新聞 2013年5月17日
ブラジルで2番目の大手企業グループ、イタウザ傘下でコンピューター(CPU)などを製造していたイタウテックが、CPUの製造を止め、現金自動預け払い機(ATM)や技術サービスに関する商談の7割を日本の沖電気に売却と16日付エスタード紙が報じた。
3年前にHP出身の社長を迎えた同社は昨年、CPU部門強化を発表したが、タブレットは販売に至らず、国内シェアは0・3%と売上げも伸びないまま今年4月に社長交代。競争激化で昨年は価格引下げを余儀なくされ、増産しても収益が増えない状況だった。
沖電気はATM製造や技術面のサービスを引き継ぐが、同社の参画で、硬貨の交換や顧客が預け入れた現金を払い出し用に転用するなどの新しい機能を持つATM誕生への期待も高まっている。