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ニッケイ新聞 2013年5月23日

 福博村会の田辺治喜さんは、「今でも青年会の登録名は〃福博25青年会〃というのですが、創立メンバーが25人だと勘違いしている人がいる」と前置きし、「実は創立メンバーは13人です。日本移民25周年の6月18日に創立したから25青年会というのです」との歴史を説明した。今も青年会創立メンバーの杉本正さんら2、3人が健在だという。80年の歴史を実感しに参加してみては?
     ◎
 岡村淳さんの著書『忘れられない日本人移民』には、日本で売られる新刊にはほぼ必ず付いている帯が巻かれていない。これは同書を出版した「港の人」社のこだわりで、朝日新聞の記事によれば、同社の黒舘勇治代表が「福島原発事故のショックで、当たり前のことを疑わないと社会も変わらないと思った」ことがきっかけとか。「帯が本の内容を凝縮したものならいいが、本来の書籍の姿からすれば余計なものでは」と考え、慣習でつけるのではなく帯なしで美しい本を目指すことにしたそう。実際に出来上がった岡村さんの本を見ると、表紙や文字の書体が良く十分魅力的に見えた。思わず納得。