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サンパウロ市=Mチエテで強姦被害発生=自動車故障で停車中狙われ

ニッケイ新聞 2013年5月25日

 サンパウロ市のマルジナル・ド・チエテで22日、車の故障で停車した女性が強姦被害にあった。24日付伯字紙が報じている。
 被害にあったのは34歳の精神科女医で、22日17時45分頃、マルジナル・ド・チエテを運転中、車が故障して動かなくなった。車は交通技術公社(CET)職員の手で路肩に移され、女性が三角柱を置き警報点滅機をつけた。
 CET職員は18時19分頃その場を去ったが、現場はファヴェーラ・ド・ガットと呼ばれるファヴェーラに近く、夜になると照明もなく、ひと気もなくなる。
 それから間もない18時30分頃、女性が自動車の保険会社に電話をしていたところ、ある男が自動車修理工と称して歩いて近づき、修理工場まで行こうと提案した。
 男性について歩き出した女性は車から数メートル離れたところで罠だと気づいたが、ドライバーで脅され、強姦された。女性は近隣住民に助けを求め、市警備隊の手でペロラ・バイトン病院に運ばれ、検査を受けた。
 翌23日、警察はマルジナルの5200番付近で容疑者を逮捕した。容疑者は現場近くに住む30歳の麻薬常用者で、被害にあった女性も犯人の顔を覚えていた。犯人はボン・レチロ警察署に連行されて取調べを受けたが、逮捕時にも女性を脅したのと同じドライバーを持っており、次の犠牲者を狙っているところだった。
 事件後、CETは文書で、同公社はブラジルの交通法に則り、歩行者や自転車やバイク、自動車の運転手の安全保障を行っていることを強調した。
 サンパウロ市では今年、強姦犯罪が増加傾向にあり、第1四半期では前年同期に比べ26%増加した。3月だけみても、311件を記録したという。