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ニッケイ新聞 2013年5月25日

 県連による「東北被災者招聘交流事業」。被災者による講演会は、「日本祭りの中だと、客も落ち着いて聞けないだろう」との考えで、祭り後の開催となった。ただ、平日火曜日の夜という日程のため「人が集まるだろうか・・・」との懸念も。費用や時間の制限もあり、通訳の有無はまだ決まっていない。ともあれ一回だけの講演会、多くの人の心に届いてほしいもの。
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 史料館がサンパウロ州政府と共催して行う着物展。ルアネー法の認可がおりたことで、日本の大手銀行・三菱東京UFJ銀行ブラジル法人の後援も取り付けることができたのだとか。同社にとって、日系イベントを後援するのは初めてのことだという。それでも「着物収蔵庫にかかる費用分の半分にも足りておらず、このままではまずい」と心配顔の森口イナシオ運営委員長。企業関係者は文化保護のためにもぜひ利用の検討を。
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 今月25日から約2カ月間、神戸市の「海外移住と文化の交流センター」で、日伯協会による企画展「ブラジルの医療に献身した日本人たち」が開催される。1923年に黄熱病研究にきた野口英世氏、同仁会の細江静男氏、高岡専太郎氏らに関するパネルや資料など約60点を展示し、日本移民を苦しめた風土病に立ち向い、医療や日本病院建設に貢献した医師たちを紹介する。かの野口英世は有名でも、同仁会医師は日本では知られていない。これをきっかけに興味を持ってもらえば、という日伯協会の好企画か。