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4流派が合同公演『移民能』=非日系も出演、PUCで4日

ニッケイ新聞 2013年5月30日

 ブラジル能楽連盟(山口正邦会長)が『移民能〜第3回能楽の集い』を、6月4日午後4時からPUC大学内のトゥカレナ劇場(Rua Monte Alegre, 1024, Perdizes)で開催する。入場無料、国際交流基金の後援。
 70数年前に初期の移民によってもたらされ、観世流、宝生流、喜多流、金剛流の4流派ができたが、近年は会員の高齢化で活動が縮小していた。
 昨年、能文化を盛り上げようと4流派が同連盟を設立。日本で能経験の長い松謡会の小笠原潤さんが率先し、能の一部をポ語にするなどブラジルならではの「移民能」を創造する試みがスタートした。
 また、移民能実行委員会の田中敏行代表がPUC大のボディアート教授として生徒に能を紹介してきた結果、ここ3、4年の間に非日系の若者が入会し始めているという。
 同公演には一世、日系から非日系まで23人が出演し、「船弁慶」を全編公演する。狂言など、公演の一部はポ語で楽しめる。
 案内のため来社した田中代表と生駒憲二郎さんは「能に興味のある若者や能の好きな移民の皆さんなど、多くの方に見に来て頂きたい。能のよさや教えのすばらしさを伝えたい」と呼びかけた。
 問い合わせは生駒さん(11・4666・4777)まで、詳細は同基金のサイト(fjsp.org.br)でも確認できる。