ニッケイ新聞 2013年5月30日
当地に日系学校があることを知った、JAMSTEC側の希望で開かれた生徒らの見学会。日系学校との間に入り、参加までの手続きの応対をした在聖総領事館の中山雄亮副領事は「生徒らにとって日本の科学技術を体験することは貴重な経験。受け入れ側にとっても日系学校の雰囲気を感じる場となった。双方に益のある会だった」と笑顔。ちなみに参加校の中には、10人の定員を選抜するために「志望理由作文」を課した学校もあり、それでも40人近くの応募があったのだとか。
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日系学校の生徒ともに「よこすか」の操舵室に入った際、目に付いたのが、片隅にひっそりと飾られていた神棚だ。第2節潜航主席研究者の藤倉克則さんによれば、海上交通の守り神として有名な香川県の「金刀比羅さま」を奉ったもので、毎回出港の際に乗組員皆で手を合わせるのだという。当然今回の調査開始日にも、「ブラジル人ともども二礼二拍手一礼で安全を祈願しました」とのこと。世界初の南大西洋への潜航調査が無事に終わったのも、ご利益のおかげか。