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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年5月30日

 先週末、ブラジル力行会の大豆講習会に参加していた山本英雄さんは、81歳とは思えないくらい、元気はつらつで肌もつややかだった。
 1977年、胃潰瘍になった際、「医者の言うことを聞いていたら死ぬよ」と知り合いに言われ、「予防注射も薬も、医者に頼るのもやめた」と言う。毎日1万歩歩き、玄米と大豆を食べるのが山本さんなりの健康法だ。「ぼけ防止に」と料理も自分でするので、食への意識も高いのだろう。
 年を重ねても元気な人は、健康情報の流行に左右されず、自分なりの健康法を持っていると感じることが多い。性格が人それぞれなように、体質にも個性がある。無数にある食事法や健康法から、いかに自分にあったものを選ぶかが大切だと思う。
 どう健康寿命を延ばすかが高齢化社会の課題だが、まず必要なのは自分と向き合うことだといえそうだ。(阿)