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バイデン米副大統領来伯=「ブラジルはもう新興国にあらず」

ニッケイ新聞 2013年6月1日

 米国のジョー・バイデン副大統領が5月29日に来伯し、リオで2日間を過ごした後、31日にブラジリアでジウマ大統領やテメル副大統領と会談したと30〜31日付ブラジルメディアが報じた。
 29日にリオを訪れたバイデン氏は、ブラジルは米国にとってラ米で最も大切なパートナーと賞賛、「あなた方はもう新興国ではない。既に成熟した国として、世界の食糧確保、民主主義の擁護などの責任を果たすべきだ」と語った。
 30日には、リオで最初に平定化されたファヴェーラであるドナ・マルタを訪問。多数の警備員を従えたものものしい訪問には、同ファヴェーラに設置された第1号平和維持警察隊(UPP)の最初の責任者で、2012年に世界で最も勇気のある女性として表彰された軍警のプリシーラ・アゼヴェード少佐も同伴。「ファヴェーラで直面する問題は、米国のスラム街で直面する問題とよく似ている」との感想も漏らしている。
 31日午前中はブラジリアの大統領官邸でジウマ大統領やテメル副大統領と会談。社会福祉問題やエネルギー開発計画、科学技術の提携、国際的な安全保障や麻薬密売組織撲滅、外交問題について話し合い、昼食会後、帰途についた。