マラカナン公式オープン=交通や治安は概ね合格=伯英の親善試合は引分け
ニッケイ新聞 2013年6月4日
国際サッカー連盟(FIFA)主催のコンフェデレーションズ杯初日を15日に控え、同杯と14年W杯の決勝戦会場となるリオのマラカナン・スタジアムが、2日のブラジル対英国の親善試合をもって公式オープン、まずまずの評価を得たと3日付伯字紙が報じた。
マラカナンはコンフェデ杯6会場中で唯一、6月になって公式オープンした会場で、改修工事の遅れのため、各種の設備や警備体制その他の状況を試すためのテストゲームは既に一つキャンセルされている。
そういう意味では、本番まで10日余を残した時点で行われたブラジル対英国戦は、本番で全てがうまく機能するか否かを試すため、試合の結果以上に重要な意味を持つテストゲームだった。
まずまずの評価を得たのは、スタジアムまでの交通や警備体制で、地下鉄や電車、周辺道路は、動きが多少鈍くなったりしたものの、通常の範囲内とされ合格点。スタジアムへの観客導入も大半がスムーズに行われ、スタジアム内の警備も人員が強化され、効果的に動いていたという。
芝の状態は、ハーフタイムの間も作業員が点検を行うなど良好で、イレギュラーバウンドなどは皆無。監督や交代要員用のベンチも快適で、ポ語と英語で行われた場内放送も音響面なども含めて合格点が出たようだ。
場外では、90レアルのチケットを200レアルで売り付けようとするダフ屋の姿がおり、逮捕者も出たが、概ね合格。報道スペースも適度な広さで、インターネットや電話も問題なく使えた。
一方、英語が話せない案内人がいる、障害者が特別入場券を取りに行きにくい、試合前に水がなくなったトイレがあり、ペーパータオルなどの量も不充分、座席を勝手に変える観客がいる、大スクリーンの画質は良かったが流した情報が不足といった課題も残った。スタジアム内外で売られる食べ物の価格や種類にも不満の声が聞かれた。
5月30日の親善試合停止騒ぎの一因となったスタジアムの周囲の瓦礫や歩道の整備の遅れは1日中に解決出来ず、埃っぽさが残った。
試合の方は、前半は両者無得点。後半は、攻撃的布陣に変えたブラジルがフレッジのゴールで先制したが、英国が2点連取。ブラジルは、パウリーニョのボレーシュートで同点として引き分けた。
ブラジル監督のフェリポンは「英国は完成状態」と持ち上げたが、英国のロイ・ホジソン監督は「ブラジルは前半からやりたいサッカーが出来ていたが、英国はそれが出来なかった。後半は非常に良いプレーが出来たが、すばらしいシュートにやられた。引分けは妥当な結果」とコメントした。
ブラジルは9日に南大河州で行う対仏戦で、本番前最後の調整を行う。