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OiのCEOが交代=取締役のバーヴァ氏選出

ニッケイ新聞 2013年6月6日

 携帯電話サービス大手オイ(Oi)社は4日の経営審議会で、新社長にゼイナル・バーヴァ取締役(46)を選出した。5日エスタード、フォーリャ両紙などが報じた。
 バーヴァ氏はポルトガル人で、ロンドン大学卒業後、1999年にポルトガル・テレコム(PT)に入社、08年に同社社長に就任した。
 今年は280〜290億レの純利益を目標としているOi社最大の悩みはブラジル・テレコム買収後の負債で、5日付G1サイトでは「業界内での競争が熾烈になってきている昨今、同氏の社長就任により株主の(Oiへの)信頼が高まった」と分析している。バーヴァ氏は電気通信業界では実績があり、ポルトガル・テレコム社長就任後4回、欧州で業界の最優秀CEO(最高経営責任者)に選ばれている。
 Oiグループ内でのPTの出資比率は12%だが、バーヴァ氏選出で経営面でのPTの発言権が増すとの見方も広がっており、「ポルトガル国内での第四世代移動通信システム(4G)の導入や有料テレビ放送の強化などに力を入れた手腕の発揮と、Oi社とのグローバル・プロジェクト実施に期待がかかっている」とも報じられている。