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日伯協会=住友ゴム 三野会長が新理事長に=西村正氏は8年で退任

ニッケイ新聞 2013年6月8日

 財団法人「日伯協会」(兵庫県神戸市)で8年間理事長をつとめた西村正さん(川崎重工顧問)が退任し、三野哲治さん(住友ゴム工業会長)が7代目理事長に就任した。
 両氏は4日、兵庫県人会の尾西貞夫会長、川崎重工ブラジル支社の渡辺健司、本多マリオさん、住友ゴムブラジル支社の谷村一晴さんらと共に本紙を訪れた。
 同協会は1926年、ブラジルとの貿易促進と移住者支援を目的に設立された。百周年時は、移住者顕彰や乗船記念碑を建立したほか、「海外移住と文化の交流センター」(当時の国立移民収容所)改修工事などを行った。現会員数は法人、個人あわせて約280。
 就任中に7回訪伯、兵庫県人会45周年記念の際は慶祝団団長もつとめた西村さん(75、大阪)は「かつてブラジルといえばアマゾンくらいのイメージしかなかった。日本人や日系人がブラジル社会で高い信頼を得ていると知って感動した」と振り返り、「前理事長のお膳立てのおかげで百周年といういい収穫の時に、理事長をさせてもらった」と感謝を述べた。今後は特別顧問として協会を支えていくという。
 三野さん(67)は東京生まれの神戸育ちで、来伯は今回2度目。住友ゴム工業初の理事長となった。同社は昨年2月から、パラナ州ファゼンダ・リオ・グランデ市でアジア圏外初のタイヤ工場建設を進めている。
 「ブラジルとは最近まで殆どご縁がなかった。日伯協会との関わりの中で移民の歴史の厚みに敬服する思いがした。私自身がまず勉強させて頂き、皆さんから何を期待されているか、しっかり考えていきたい」と意気込みを語った。