ニッケイ新聞 2013年6月11日
国際サッカー連盟(FIFA)主催のコンフェデレーションズ杯開始を15日に控え、ブラジル代表が9日、本番前最後の親善試合となる対仏戦で嬉しい勝利を挙げたと10日付伯字紙が報じた。
コンフェデ杯はW杯1年前に開催され、ブラジル、イタリア、ウルグアイ、スペイン、日本、メキシコ、タイチ、ナイジェリアの8カ国が参加する。
ブラジルはW杯5度、コンフェデ杯3度の優勝を誇るが、ここ3年、W杯優勝経験国相手の勝利がなく、1998年と2006年のW杯で煮え湯を飲まされたフランス相手の勝利は実に1992年以来の快挙だ。監督就任後は1勝1敗4分と振るわなかったフェリポンにとり、「ネイマールのマークは簡単」と言う仏監督の裏をかいての勝利は、国民の信頼を取り戻し、同杯を順調に滑り出すための第一歩となった。
前半は両者無得点で終わったが、後半はギアを入れ替えたブラジルが完全にリード。フッキの放ったシュートはポストの横に外れたが、後半8分、フレッジが左サイドからあげたクロスを相手選手2人の間に入り込んだオスカルが冷静にシュート。ベルナルジのシュートは相手キーパーに止められたが、39分には途中出場したエルナネスが、ネイマールからのパスを左足で蹴り、ポストに当てながらも2点目。ロスタイムの47分、マルセロが相手側守備陣に倒されて得たペナルティをルーカスが決め、駄目押しの3点目をもたらした。
コンフェデ杯外国勢の1番乗りはタヒチで、15日のブラジル対日本戦を皮切りにA、B組の予選がスタート。決勝トーナメントは26日から始まる。