ニッケイ新聞 2013年6月11日
サンパウロ市の名門バンデイランテス校で7日、17歳の男子生徒がスカート姿で登校し、学校が授業を受けることを禁じて早退させたと10日付伯字紙が報じた。同校では10日、同級生らがスカートを履いての抗議行動「サイアッソ」を行った。
同校のマウロ・デ・サーレス・アギアール校長は「最初、学校に対決を挑んでいるのかと思った。アートギャラリーではなく、ここは学校」と不快感をあらわにした。
同校では生徒が授業の合間はスカート姿で外に出るのは禁じておらず、同校長は、授業の間に禁じた理由として「(生徒を)守るため。社会について学ばせる場に息子をスカート姿で出す親は、あまりに軽率」とした。
母親は「(息子は)性別による被服の区別に関する自分の見解を示したかっただけ」と擁護。生徒は校外で母親を待ち帰宅した。同校では前日もスカートを着用した男子生徒がいたが、注意を受けただけだった。
同様の件は4月24日にサンパウロ大学で起きている。20歳の男子学生がスカートを履いて登校したことで非難の的となり、その後同大学の学生が抗議行動を行った。