ニッケイ新聞 2013年6月12日
ブラジルの若者の間で自殺が増えており、1日に26人が自らの命を絶っていると11日付フォーリャ紙が報じた。
サンパウロ州立大学のジョゼ・マノエル・ベルトロッテ氏の著書『自殺とその予防』によると、若者の自殺は25年間に30%増えており、その増加率は人口の平均伸び率を上回っているという。
1990年代は世界的に若者の自殺が増加していたが、世界保健機構の呼びかけなどもあって、欧米や中国、インドなどでは自殺が減る傾向にあるが、ブラジルでは若者の自殺が今も増加傾向のままだという。
ブラジルの若者の自殺率(10万人当たりの自殺者の数)を見ると、1997年は4・3人(男性6・9人、女性1・7人)だったが、2011年は5人(男性8・1人、女性2人)に増加。1999年には若干減少したが、それ以降は徐々に増加している。