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ザトウクジラの死骸漂着=航海中の船との衝突原因か

ニッケイ新聞 2013年6月14日

 バイア州南部ノヴァ・ヴィソザの海岸に9日、体長13メートル、重さ35〜40トンのオスのザトウクジラの死骸が漂着したと12日付フォーリャ紙サイトが報じた。
 12日に現地に着いたザトウクジラ研究所(IBJ)調査員らは、背中に近い部分で大量出血、内出血の痕もある事などから、航海中の船と衝突して出来た外傷や骨折が死因と考えている。
 ブラジル海岸への死骸漂着は今年に入って初めてだが、02〜05年は年平均22頭の死骸が漂着。06〜09年は37頭、10年は96頭、11年は39頭、12年は44頭だった。
 ザトウクジラは7〜11月の繁殖期に北半球から南半球に移動する。11年にセルジッピからリオに至る海域で確認されたクジラは1万1400頭。08年の9330頭より増えており、現在は約1万2千頭生息と推定されている。ブラジル沖に来るクジラの95%はバイア州のアブローリョス海洋公園の海域に居つく。