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サンパウロ市交通=市民評価は87年以降最低=悪い/最悪が55%=利用者増でも台数減のバス=補助金額は12・5億レに

ニッケイ新聞 2013年6月18日

 ダッタフォーリャによると、サンパウロ市民の公共交通機関に対する評価は悪い/最悪が55%で、1987年の調査開始以来最低と15日付フォーリャ紙が報じた。16日付エスタード紙は、サンパウロ市でのバス利用者は増えているのに運行台数は減少とも報じている。

 16歳以上の人815人を対象とした公共交通機関に対する評価の聞き取り調査が行なわれたのは13日で、良い/最良15%、普通29%、悪い/最悪55%という結果が出た。
 昨年の悪い/最悪は42%で、誤差の4%を加味しても評価の悪化は明白だ。それ以前で悪い/最悪の評価が最も多かったのは2007年の51%で、今回はそれを上回った。同市では、2日のバスと地下鉄、電車の料金値上げ以降、6〜13日だけで4回の抗議行動が起きたが、抗議行動の激化は料金値上げだけが原因ではないようだ。
 市民が利用する交通機関はバス73%、地下鉄39%、車27%、電車(CPTM)18%、乗り合いバス(ロタソン)15%、徒歩14%、タクシー4%、バイク2%、その他1%で、利用者最多のバスの評価は、良い/最良16%、普通27%、悪い/最悪54%だった。
 バス利用者はビリェッテ・ウニコ導入で増え、2004年の延べ16億7752万87人が05年には25億717万4899人に急増した。利用者の増加はそれ以降も続き、12年には29億1695万4960人に達したが、バス台数は04年の1万4134台に対し、12年は1万3970台と減少した。
 利用者増加に伴い、04年は34億2160万レだった料金収入が12年は45億1070万レに増えているが、インフレによる経費増や交通渋滞などによる効率悪化、ビリェッテ・ウニコによる乗り継ぎ利用などが新しいバスの購入を困難にし、1台あたりのバス利用者増も招いている。
 サンパウロ市側はバスの台数増加より速度を増す事を重視しているが、サンパウロ市のバス料金は市の補助金がなければ4・13レになっていたはずだ。これは、政府の減税措置を受けた後の試算で、サンパウロ市の補助金は今年末で12億5千万レに達する見込みだ。バスの場合は副収入を生む方法も少なく、無料乗車を認めた場合の補助金年60億レ(居住局予算の5倍、市の予算の14%相当)捻出は到底不可能とされている。
 これに対し、料金収入で経費がほぼ賄えているのが地下鉄で、資金不足の際も改修工事延期や構内スペースの貸し出し、列車や構内に広告を出すといった方法がある。但し、路線拡張などへの投資にはゆとりはない。
 なお、CPTMの評価は、良い/最良15%、普通23%、悪い/最悪40%で、地下鉄の評価は良い/最良32%、普通28%、悪い/最悪34%となっている。
 乗車料金への評価は、高過ぎ47%、高い28%、適正23%、安い2%とされ、調整率は高い67%、適正29%、安い3%となっている。

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