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20年経っても〃仮〃=サンパウロ市東部の市立学校=2万6千人が仮設校舎で授業
ニッケイ新聞 2013年6月18日
サンパウロ市東部ジャルジン・サントアンドレー区のプロフェッソーラ・テレーザ・マシエル・デ・パウラ市立学校では、1989〜1992年のルイーザ・エルンジーナ市長時代に造られた仮設校舎が20年以上経った今もそのまま使われ、新校舎建設も一年遅れていると17日付エスタード紙が報じた。
木造の壁、風通しの悪い教室、狭い中庭—。劣悪な環境での勉強を強いられている子供たちは、1〜5年生まで800人。「息する場所さえない。こんなところでどうやって勉強できるというの」。10歳の娘を持つジウゼッテ・デ・ジェズスさんはこう嘆く。
敷地内には1562人を収容できる新たな校舎を建設中だが、完成は一年以上遅れている。当初は2012年7月とされた新校舎落成は、同年12月、今年3月にと順延され、現在は8月の予定だという。校舎が狭いために、6〜9年生858人は近くにある幼稚園で勉強している状態だ。
サンパウロ市教育局によれば昨年、建設業者に支払う資金不足で工事が一時中断され、今年3月15日になってからしか再開できなかったという。同局は「今の校舎の修復は完了した」としている。
国内で最も裕福なサンパウロ州でさえ、2011年に仮設校舎で学んでいた子供は2万6千人もいる。アラサツーバでは2校の校舎建設が遅れ、788人の生徒が、教会の中や大学の教室での授業を余儀なくされ、運動場や図書館、実験室さえ使えない状態だという。