ニッケイ新聞 2013年6月18日
米国などでのブラジル産オレンジジュースの消費減少を受け、輸出業者らが新会社を設立して、100%の生ジュースの国内販売を目指すと17日付エスタード紙が報じた。
米国の家庭でのオレンジジュースの消費量が減り始めたのは3年前で、ブラジルからの輸出は2010年以降20万リットル減った。世界で消費されるオレンジジュースの6割はブラジル産のため、輸出が減れば国内の在庫がだぶつく。こんな現状を打破するため、輸出業者達と生産者達が協力し、輸出用だった100%生のオレンジジュースを国内に販売するための会社を設立中だ。
12年の国内ジュース販売量は7億7800万リットルで、大半は25〜40%の果汁に水や砂糖を加えたもの。100%生ジュースは5500万リットルで、大半はブドウジュースだった。