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東京農大・アマゾニア農大=提携で交流事業、着々と

ニッケイ新聞 2013年6月19日

 【既報関連】今年3月にアマゾニア農業大学(UFRA)と協定校提携を結んだ東京農業大学から、志和地弘信国際協力センター所長と坂田洋一同副所長が来伯し、同校を訪問した。交流事業に向けて、関係者らと打ち合わせを行った。
 東京農大が実施する短期農業実習プログラムの研修先として、来年2月頃に10人程度の学生が派遣されることが正式に決定、同時期に若手研究員で構成される調査チームがUFRAを訪問することも決まった。
 アマゾン地域が抱える課題や問題を明確にした上で、両校の研究者らによる共同プロジェクトの立ち上げや、UFRA教員を日本に招いての技術研修も視野にいれる。
 先月末に来社した両氏は「技術的・機材的な面で(UFRAを)手助け出来る部分はたくさんあることがわかった。貴重な研究試料の宝庫であるアマゾンの大学とつながりを持てたのは有益」と話し、同地域の産業についても「農産物を商品としてアピールする力をつければ、より大きく発展できるはず」との印象を語った。
 東京農大ブラジルOB会の沖眞一会長、下条昭弘理事は「若く優秀な人材が、継続的にブラジル農業に関わってくれることは本当にありがたい」と笑顔で話した。