ニッケイ新聞 2013年6月20日
コンフェデレーションズ杯第2戦のブラジル対メキシコ戦が行われるセアラ州フォルタレーザのカステロン・スタジアム周辺で19日、約2万5千人によるデモが行われ、けが人も出たと同日付G1サイトなどが報じた。
今回のデモはW杯開催のための巨額の公的資金支出や汚職などに反対するもので、参加者は午前10時頃スタジアムから約3キロの所に集まって抗議の声を上げた。一部の参加者が午前中、市交通局の車に放火したりしたため、軍警がゴム弾や催涙ガス弾を使用、ジャーナリストの一人が負傷したという。
同市でのデモは午後になっても続き、試合開始直前も参加者の一部がパウリーノ・ロッシャ大通りに築かれたバリケードを越えて、カステロン・スタジアムに向かっているとの情報が流れた。軍警は、規制に従わなかったのは参加者の1%程度でデモ終了まで警備継続と発表したが、負傷者数は明らかにしていない。
コンフェデ杯中の混乱を避けるため、ジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法務相が18日、会場都市に軍を派遣と発表したが、フォルタレーザでの混乱は避けられなかったようだ。ペルナンブコ州レシフェは州からの要請がなく、18日には軍は派遣されていない。軍兵士の任務は会場周辺の警備に限定されている。