ニッケイ新聞 2013年6月20日
文協であった移民の日の追悼法要の参拝者は約2百人程度。先日、高知県人会の慰霊祭で関係者が「高齢で来たくても来られない人が多い。子どもも関心がない」と漏らしていたが、ここでも同じ状況に直面している。
松峯導師が力説するように、次世代につなぐには継続ありき。でも、若者を呼び込むには、彼らが関心を持つような催しを併催するなど、会場に足を運んでもらう工夫が必要だ。
例えば、彼らの要望を調べるためアンケートを実施してはどうか。仕事を持つ人でも来られるよう週末に移し、移民の業績をポ語で紹介する展示を併設してもいいと思う。小さい子連れの家族も参加できるよう配慮すれば、喜ばれるかもしれない。
コロニアの一大行事なのに、前方だけが埋まった会場は少し寂しい。来年の開催に向け、次世代への継承を目指した取り組みを始めてみては。(阿)