ニッケイ新聞 2013年6月21日
カンピーナス日伯文化協会(安永ヒロミチ会長)が、8、9の両日に同会館で開いた『第9回日本祭り』には、約2万人が来場する盛況ぶりを見せた。
会場には非日系人の多さが目立った。初日の開会式で挨拶に立った花田忠義実行委員長は「日系人たちがブラジルに同化していくことは良いこと。その中でも日本文化を伯社会に浸透させていくのが我々の役目。見事に達成できていることを嬉しく思う」と話した。
同文協の老人、婦人、青年各会員だけでなく、生長の家カンピーナス支部、西本願寺婦人部など計300人がボランティアとして参加し、地域一体となって運営された。
衣類や雑貨など、70以上のバザリスタが出店。刺身や寿司、焼きそばなど日本食も充実。東山植民地、ペドラ・ブランカなど近隣の街の日系団体もバンカを出し、酒や果物、野菜、花などの特産品を販売した。
舞台では、中平マリコ、新出好章などコロニア歌手が会場を盛り上げ、同文協YOSAKOIソーラングループによる演技も喝采を浴びた。
報告のため来社した樋口四郎広報担当は「駐車場の少なさが懸念材料だったが、文協周辺住民の協力と来場者のマナーが良かったおかげで何のトラブルもなく終えられた」とほっとした表情で語った。