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エイボン=化粧品をリニューアル=全商品をブラジル用に再開発

ニッケイ新聞 2013年6月25日

 米国有数の化粧品メーカーのエイボンが、ブラジル市場でのシェア回復のため、全商品を一新すると24日付エスタード紙が報じた。
 エイボンは2012年に米国で年間158億ドル、全世界では107億ドルを売り上げたが、その中でも、204億ドルを売り上げたブラジル市場は文字通りのドル箱だ。
 ところが、ブラジルでのエイボンは、米国で開発した商品のみを売るという戦略が災いし、売上げが2011年の232億ドルより減少。国内でのシェアも2009年の9%(3位)から7・2%(5位)に落ちた。
 これを良しとしないブラジルエイボンは、12年3月に人事異動を行い、メキシコ国内のシェア回復に手腕を発揮したコロンビア出身のダヴィ・レヘール氏を社長に抜擢。ブラジルで好まれる色や肌の状態に合わせた化粧品や衛生用品を開発し、全商品を入れ替える方針を立てた。
 同社では今年5月に世界規模の開発戦略会議をリオで開催したが、これはブラジル市場を大切にしている証拠で、研究員300人を動員して開発、150万人の販売員に託す化粧品は185品目。ブラジル向け商品は7月1日から販売開始で、口紅は12色から30色に増え、下地の色も新しく三つのトーンを加えた、容器も従来より大きめにするなど、ブラジルの需要に合わせたものに入れ替わる。