ニッケイ新聞 2013年6月26日
アントニオ・アンドラデ農務相が、今年のブラジルでは北東伯とミナス州北部のフェイジョンの収量が減り、10月末までに20万トンを輸入する見込みと発表したと25日付G1サイトが報じた。
今収穫期のフェイジョンの収量は昨年同期比で5・7%減り、昨年5月は140レアルだった60キロ入りの袋が、現在は180レアルで取引されている。豆類の供給は世界的に減っており、極端な輸入拡大は出来ないが、インフレ昂進を恐れる政府は24日、10%だった南米南部共同市場(メルコスール)以外の国から輸入する豆に対する関税を、11月末までの期間限定で免除する事を決めた。
フェイジョン・カリオカの小売価格は5月までの12カ月間で44%値上がりし、現在はトマトや玉ねぎに続くインフレ要因になっている。フェイジョンは長期保存がきかないため、価格変動が起きやすい。フェイジョン・プレットの価格は、供給国であるアルゼンチンの不作もあって上昇したが、中国産の豆到着で少し落ち着く見込みだ。