ニッケイ新聞 2013年6月26日
ピラール文協の青年会の中には、少数ながらデカセギ子弟も。奥田デボラ(18、三世)さんは10年滞在した富山県で獅子舞を習っていた。一昨年の帰伯後も弟シンジさんと「日本文化を忘れたくない」と練習を続け、従兄弟らを誘い文協の敬老会で披露。これが大ウケで翌年も舞台に上がった。「これからもできるだけ続けたい」と話す。こういった個性のあるメンバーは、活動を多彩にする貴重な存在だ。
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ハワイの日系二世の退役軍人とそのの証言をまとめたドキュメンタリー「Go for Broke!〜ハワイ日系二世の記憶」(2012年、98分)が、日本で上映され好評を博している。監督の松元裕之さんは、日系企業が米国で成功する土台となった信頼を築いてきた、日系人の苦労と功績を伝えることをライフワークとしている。1951年にも二世部隊を取り上げた同名の映画が作られているが、特に関連はないようだ。ちなみに「Go For Broke」は、二世のの欧州戦線での合言葉だったとか。ぜひ一度鑑賞してみたいもの。
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コンフェデ杯の日本対メキシコ戦、会場となったミネイロン・スタジアムにホドヴィアーリアからタクシーで向かった。運転手は「日本代表は良いチームだな!」と歓迎してくれたものの、大会によりスタジアム周辺の道路数カ所が閉鎖されていた影響で道に迷ったらしく、同じところを行ったり来たり。「案内標識を増やすべきだ」とイライラする運転手。不安を感じた矢先「ドンッ」。まさかの衝突事故。怪我がなかったのが不幸中の幸い。やはりW杯までには整備を進めてほしい。