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最高裁が11人体制に=バロス氏が26日に就任

ニッケイ新聞 2013年6月27日

 憲法が専門でリオ州の法廷弁護人でもあるルイス・ロベルト・バロス氏(55)が26日、最高裁判事に就任したと同日付G1サイトが報じた。
 1958年リオ州生まれのバロス氏は、リオ州立大学を卒業後、米国のエール大学やハーバード大学でも学んでおり、現在は同校教授またブラジリア大学客員教授として教鞭を取っている。
 2012年の〃ザ・ヴォイス・ブラジル〃優勝者のエレン・オレリア氏の国歌斉唱後、最高裁判事歴が最も長いセルソ・デ・メロ判事と最も短いテオリ・ザヴァスキ判事に伴われてバロス氏が入場。ジョアキン・バルボーザ長官司式の就任式は20分で終わった。
 最高裁では、昨年8月のセーザル・ペルーゾ判事退任後、11月にカルロス・アイレス・ブリット判事が退任し、一時9人体制となったが、11月末にザヴァスキ判事が就任。最後の空席にバロス氏が就任した事で、本来の11人体制に戻った。バロス氏はジウマ政権で任命された4人目の最高裁判事となる。
 就任式当日の26日、最高裁は、2010年の選挙で下院議員に再選したが同年中に下院議員を辞任したナタン・ドナドン下議の上告を退けた。同下議は、公職を利用して組織犯罪を計画、実行したとして2010年に13年の刑を言い渡されていたが、今回の判決で投獄が決まった。