ニッケイ新聞 2013年6月27日
「ブルーツリーがなければ私はただの人。普通の生活を送れることが一番幸せ」と語るブルーツリーホテルズの青木智栄子社長。大企業のトップでありながら、おごらず等身大であり続ける彼女は、やはり非凡だ。
「人間皆、習慣や文化をはぶけば基本的なところは同じ」という一言も、ブラジル人に日本の〃おもてなしの心〃を叩き込んできた彼女が言うと、説得力がある。
正論なのはわかっていても「思うは易し、行うは難し」なのが凡人で、時間にルーズだったり利己的だったりと、価値観の違う人々に振り回される度に、「これだからブラジル人は…」と思うわが身を反省する。
「問題が見つかったら明日に残さず、すぐに解決」。青木社長の〃成功の手引き〃はどれもシンプルだ。当たり前のことをいかに実行するか、それが成功の分かれ道なのかもしれない。(阿)