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ADESC=親睦会で充実した一日=「もう20年、女は強い!」

ニッケイ新聞 2013年7月3日

 ブラジル農協婦人部連合会(ADESC、上芝原初美会長)が主催する第20回親睦会が「日本移民の日」6月18日朝8時から、サンパウロ市の宮城県人会館で開催され、約80人が集まり、有意義な一日を過ごした。
 最初に先亡者に1分間の黙祷が捧げられたあと、吉泉美和子実行委員長が開会の辞、上芝原会長から歓迎の挨拶、内海千代美さんから来賓の紹介が行われた。さらに栖原マリナさんは「来年でコチア崩壊から早20年です。親睦会第1回はバルゼン・グランデでやって150人ぐらい集まった。コチアはもうおかしくなっていたが、婦人部が元気付けようって始めた。次の年にコチアは潰れたけど、せめて婦人部だけでも頑張らなくてはと、ここまで続けてきた。女は強いですね!」と会場を盛り上げた。
 中央開発(CKC、東京都新宿区)による来伯交流事業や昨年来5人も訪日研修した結果などがスライド写真と共に報告された。その後、本紙の深沢正雪編集長が「日系社会の将来のために」という講演を行った。
 「第20回世界こども図画コンテスト」(家の光協会主催)に同連合会から日本に160点出品したうちから入賞した4作品の表彰状が、生徒の代わりに出席した大野宏江さん(タボン学園教師)らに手渡された。
 当日はカッポン・ボニート、タトゥイ、カウカイア、ピラール・ド・スル、ジャカレイ、イグアッペなどからも参加があった。レジストロ農協婦人部の宇都宮和子代表(69、北海道)は「この親睦会は毎年楽しみにしている。レジストロでも48年間も毎年勉強会をしている。今年も7月8日に予定している。女性の交流、知識向上にとても役に立っている」と語り、滝井孝子さん(69、北海道)も「勉強会を始めた年はイグアッペ、ミラカツー、アナジアスなどからも参加者があった」と付け加えた。
 元々はコチア産組の単協の婦人部だったが、組合自体はなくなっても婦人部だけは存続して今も健闘している様子が会場から生き生きと伝わってきた。午後は移民の日にちなんだ歌や劇などを各支部が披露し、楽しく過ごした。