ニッケイ新聞 2013年7月9日
法定アマゾンの森林伐採が再び増加に転じ、5月の伐採面積は昨年同月比370%増の464・96平方キロ、2012年8月から今年5月までの累計は、前年同期比35%増の2337・78平方キロだった。
国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)が5日に発表したのは、国立宇宙調査研究院(Inpe)所有の観測衛星Deterによる数字で、雲で覆われていた地域は全体の58%。2012年は雲で覆われている地域の比率が68%だった事も伐採面積増加に繋がった可能性はあるが、それでも、調査地域の半分以上が観測不能だった中での伐採拡大は実際の伐採面積はより大きい事を示唆している。
12年8月から13年5月の伐採面積の合計は1094平方キロで、期間中に失った森林面積の46・8%はアマゾニア州に属する地域だった。
法定アマゾンでの森林伐採は2008年以降、減少傾向が続いていたが、環境問題の専門家らは乾季に入ったばかりの5月に伐採が拡大した事への強い懸念を隠せないでいる。(6日付エスタード紙より)