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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年7月9日

 先月は毎日のように全伯のどこでデモがあるというニュースを目にしたが、最近はめっきり減った。デモの大半が、コンフェデ杯が終わったのと同じタイミングで収束したように感じる。
 サンパウロ市パウリスタ大通りのデモに一度だけ居合わせたが、普段の週末のお祭り騒ぎが拡大しただけのような感じで、報道で書かれているような深刻さが感じられなかった。
 90の20万人都市のうち59市がバス賃を値下げし、「民衆の力で多くのことが実現した」と、デモに参加した友人が誇らしげに言った。
 だが、5人の死者を出し、1千人以上が拘束され、無関係の自動車販売店が襲われ300万レの被害を出して閉店を余儀なくされたことと、デモの意義はどう考えたらいいのか…。
 国民はひとまずは満足しているのだろうか。デモはただのバカ騒ぎではなかったはず。どこか腑に落ちない。(詩)