ニッケイ新聞 2013年7月11日
南大河州州都ポルト・アレグレの公共市場で6日夜、火災が起き、建物の上部にある店舗など全スペースの4分の1を損傷する被害が出た。7日付エスタード、フォーリャ両紙などが報じた。
防犯カメラの映像などによれば6日午後8時半頃、3階のレストランから出火、瞬く間に同階フロア全体に火が周り、屋根も一部崩れ落ちた。
火事による煙は市中心部に広がったが、午後11時頃には大部分が鎮火した。全111店舗の大半はもう閉店しており、残っていた従業員にもケガはなかった。家畜用品店にいた鳥数羽も救出され、火事による人的被害は確認されていない。
市役所近くにある市場は1869年の建設で、市の歴史文化遺産に指定されていた。同市場は市の観光スポットの一つで、1990年に改修されている。過去にも1912、76、79年の3回、火災が起きている。
ジョゼ・フォルトゥナリ市長は「市場は市を象徴するもの。すべての市民にとってとても悲しい夜だった」と遺憾の意を表明している。なお、建物は消防局の認可延長が未承認だった。鑑識では、火災はレストラン内の電気回路の一部が過熱してショートしたことが原因とみている。
ジウマ大統領は7日、損傷した部分の修復費を連邦政府のPAC(経済活性化計画)の予算の一部から出すことを明らかにしている。