ニッケイ新聞 2013年7月17日
日本の歌手で、99年の初来伯から精力的に当地で音楽活動を行う井上祐見さんが12日、来伯した。13回目。
到着翌日からサンパウロ州グァタパラ植民地の創立51周年祭に飛び入り参加。予定より到着が早まったことでステージが実現、会場を盛り上げた。
16日にサンタカタリーナ州のラモス移住地、19日に『第16回日本祭り』内で開かれる『戦後移住60周年記念式典』、20日に同祭りステージに出演するほか、サンパウロ州ソロカバ、ピエダーデ、ピラール・ド・スール、パラナ州クリチバなどで各地の日系イベントに出演する。
「今回は本公演がないので特別なツアータイトルはないが、いつも心にあるのは『あなたに会えて良かった』という言葉。一つ一つのステージでの出会いを大切にしたい」と意気込んだ。
ラモス移住地のツアーまで所属事務所の後輩で、初来伯した近藤真里奈さんも同行した。父が駐在員として滞在していたオランダで生まれ、アメリカで育った17歳。ミュージカル歌手としても活躍し、今年9月からは米・ミシガン州の大学で音楽を学ぶ。
井上さんと同様グァタパラ移住地でステージに立った近藤さんは「日本というものを凄く大切にしていることを肌で感じて、感動した。自分も改めて日本文化を大事にしたいと思った」と初めてのブラジル日系社会との交流の感想を語った。