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リオ=アレモン地区で放火騒ぎ=ONGと地域紙編集部被害

ニッケイ新聞 2013年7月18日

 リオ市北部アレモン地区のファヴェーラ・ダ・グロッタで16日未明に火災が起き、非政府団体(ONG、英語表記NGO)のアフロ・レゲエの宿泊施設と地域紙のヴォス・ダ・コムニダーデ編集部が被害を受けたと16、17日付G1サイトなどが報じた。
 消防が現場に着いたのは4時40分頃だったがその時には既に火が全体に回っており、鎮火には1時間半を要した。
 アフロ・レゲエのコーディネーター、ジョゼ・ジュニオル氏は、「改修工事が終わり、エアコンなども全部新しくしたばかりだった」と言う。事件当日午前1時頃、複数の人物が建物に侵入した事を知らせるメッセージが同氏宛に送られていたが、同氏がそれを読んだのは火災発生の知らせを受けた午前5時だった。
 警察は現場で体表面積の30%に火傷を負った男性を発見しており、医師の許可が出次第、事情聴取を行う予定だ。ジュニオル氏はその男は侵入グループの一員との情報を得ているが、男は警察に火を消そうとしていたと供述している。
 ヴォス・ダ・コムニダーデ代表のレネ・シウヴァ氏は11歳の時、同紙を創設。今もまだ学生だが、2010年11月のアレモン地区平定の時にリアルタイムで映像を流して国際的に名が知られた人物だ。今回も火災後の部屋の写真をフェイスブックに掲載したが、これまでに発行した新聞や機材が焼けた事による失意は隠せない。
 現場からは、エアコンやテレビその他の電化製品などが持ち去られており、燃料が入っていたと思われる缶も見つかった。女性信者を強姦した容疑でマルコス・ペレイラ牧師を告発して以来、アフロ・レゲエは様々な問題に直面していると話しており、警察は窃盗・放火犯グループの捜索に全力を挙げている。いると話しており、警察は、窃盗・放火犯グループの捜索に全力を挙げている。