ニッケイ新聞 2013年7月18日
秋田県人会(川合昭会長)は16日夜、15日に来伯した秋田県人団体「わか杉会」(本部・東京、佐々木千鶴子会長)のメンバー8人の歓迎会を同県人会で開いた。
同団体は、2007年にあった『秋田わか杉国体』の運営を県外から協力するボランティア団体として、首都圏在住の有志秋田県人によって作られた「首都圏わか杉国体支援協議会」のOB・OG親睦会。翌08年に結成された。
同国体に駆けつけた約40人の秋田県人会員を、同協議会が秋田市内での懇談食事会に招待したことを契機に、不定期に連絡を取り合うようになった。川合会長が実行委員長を務める『戦後移住60周年記念式典』に招待したことで来伯が実現した。
午後7時頃から始まった会には、約30人の県人会関係者が参加し、初めてブラジルを訪れた8人を歓迎した。
「とうとうブラジルにやって来ました」と笑顔で挨拶に立った佐々木会長は「お礼を伝えるため、縁をより確かなものにするために来た。秋田県人同士が再び繋がれたことは本当に嬉しい」と感慨深げに話した。
「顔をみた瞬間、佐々木会長から『久しぶり』と声をかけて貰えた。6年も前に一回会っただけなのに、本当に感激」と話したのは、訪日メンバーの田口容子さん(65、二世)。「これをきっかけに、定期的に双方を行き交えるような仲が築ければ」と期待を込めた。
訪問団の団長を務めた吉田尚則さん(72)は「国内外の県人会同士の交流は珍しい。遠くから来てくれ感激した」と話していた。