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「オバマ」名持つ鳥の新種も=アマゾンで15種類発見=珍しく一挙に発表

ニッケイ新聞 2013年7月19日

 ブラジル領内の法定アマゾンで、新種の鳥が15種見つかった。四つの調査グループが共同で発表したもので、1度に15種の発表は、1871年以来も快挙だ。
 アマゾンでの新種発見は珍しい事ではないが、鳥類は世界で最も研究が進んだ分野で、1度にたくさんの新種が見つかる可能性は極めて低く、発表しても気づいてもらえない事さえある。それを見て、国内外の4グループが、ここ数年の間に発見した新種を一緒に発表する事にした。
 新種の大半はパラー州南部、マット・グロッソ州北部、アマゾナス州南東部で発見されており、特に注目されるのは、これまで調査の手が伸びていなかったアマゾナス州南部のアリプアナ川とルーズヴェルト川の間の地域だ。この地域はこれから農業開発が進む可能性のあるロンドニア州との州境に近い。
 全世界では、虫の新種が年間数千、魚の新種も年間数百が発見されているが、鳥類はせいぜい数十種が発見される程度。それが1度に15種類もの新種発表となったのだから、アマゾンにはまだまだ未開拓の場所が多いという証拠だ。
 今回発表された新種の鳥の中には、「アマゾンのガンジー」とも呼ばれた〃森の保護者〃環境運動家シコ・メンデスを顕彰する意味で、ジムメリウス・シコメンデジーまたはポイアエイロ・デ・シコ・メンデスと名づけられた鳥や、オバマ米大統領への顕彰の意味で、ニスタルス・オバマイと名づけられた鳥もいる。(17日付エスタード紙より)