ニッケイ新聞 2013年7月20日
サンパウロ州サンジョゼ・ドス・カンポス市南部のピニェイリーニョ地区で19日朝、2012年1月に強制退去させられた元住民らによる抗議行動が起き、家財道具などが置いてあった倉庫では放火も起きたと19日付G1サイトが報じた。
元住民ら約200人は9時半頃、かつて住んでいた土地に侵入。元住民も入れる家の建設を迅速に行う事や家賃の補助増額を求める抗議行動は、小1時間で終わるかに見えたが、一部参加者が警備車両のガラスを割り、倉庫内のものを破壊、放火まで起きた。
同地区の強制退去では警官による暴行事件も起き、人権団体なども抗議したが、元住民らは自家用車や軽食販売用に使っていたトレーラー、家電機器などの所持品を受け取る事さえ出来ず、市内に住み続ける事さえ難しいのが現状だ。
連邦政府の補助も受けての住宅建設は州政府の責任だが、住民の目には進行が遅く、不満が募っている。州当局は、1万8500家族に提供するための住宅建設は予定通り進行中としている。