ニッケイ新聞 2013年7月24日
強い寒波に襲われ、南伯では23日、サンタカタリーナ州67市、南大河州6市、パラナ州でも38年振りの降雪を見たクリチバなど14市の計87市で雪が降ったと同日付G1サイトが報じた。降雪は22日から観測され、降雹や突風などの被害が出た町もある。
22、23両日に雪が降ったのは南部3州のみだが、南東伯や中西伯、北伯のアクレ、ロンドニア両州でも急激な気温低下などを見ている。
サンタカタリーナ州では23日朝、ボン・ジャルジン・ダ・セーラで零下7度、サンジョアキンでも零下4度を記録。風が吹いた時の体感温度はマイナス25度という所もあり、国道116、280、282号線や州道350、390、280号線は路面凍結で通行停止となった。授業が休みとなった学校もある。
滅多に雪が降らないパラナ州では、雪の重みで体育館や店舗の屋根が壊れたとか、路面が滑り易くなっていたために車とトラックの事故が起き、3人が死亡した等の報告が入っている。
また、サンパウロ州やパラナ州では20〜22日に降雹も観測された。サンパウロ州パラグアス・パウリスタでは週末に手のひらに乗らないほど大きな氷の塊が降り、141台の車に被害が出た。22日には800家族が屋根を覆うプラスチック製のカバーを受け取った。南伯では降雹や寒さで水道管が壊れ、断水した町もあった。