ニッケイ新聞 2013年7月26日
高校生を対象とする物理学の理論問題と実験問題のコンテスト「第44回国際物理オリンピック」(IphO)が今月7〜15日、デンマークのコペンハーゲンで開かれ、ブラジル代表として出場した5人の高校生がメダルを獲得した。
栄冠に輝いたのは、サンパウロ出身の日系人ファビオ・ケンジ・アライさんが銀、北東部セアラ州出身のフェルナンド・フロッタ・ジュニオールさん、ジョゼ・ルシアーノ・デ・モライスさん、マテウス・カリウス・カストロさん、サンパウロ出身のギリェルミ・レナト・マルチンスさんの4人は銅だった。
今回の大会は、コペンハーゲン大学のニールス・ボーア(理論物理学者、1885—1962)が1913年に「ボーアの原子模型」を提唱して100年目となるのを記念して、デンマークで開かれた。ブラジルからの高校生5人は開催期間中、有名なインスティテュート・ニールス・ボーアの研究室を訪れ、量子力学の確立に貢献したボーアの偉業を振り返った。
同大会は1967年にポーランドで始まり、ほぼ毎年行われている。各国から5人の選手が出場でき、理論の部と実験の部がある。最初は東欧諸国のみの参加だったが、1973年以降、東欧圏以外の国々も参加するようになった。(25日配信「Exame」誌電子版より)