ニッケイ新聞 2013年7月27日
岐阜県教育委員会(松川禮子教育長)が主催する『平成25年度岐阜県農業高校生海外実習派遣事業』で派遣された10人の県内農業高校生と引率教員2人が19日に来伯、22日に来社し意気込みを語った。
同制度は、国際的な広い視野を持ち、積極的に農業に取り組む青年を育成することを目的に1978年に開始。高校2、3年生が対象で、35回目となる。
生徒代表を務める大井樹里さん(16、岐阜、県立岐阜農林高校)の実家は、曽祖父の代から続く酪農家。「海外農家の経営や飼料給与の方法を学びたい」と目を輝かせた。
副代表の若宮弘治さん(17、岐阜、県立飛騨高山高校園芸科学科)も「日本にはない大規模農業、施設園芸を見るのが楽しみ。優れたところを学び取って将来に生かしたい」と力強く語った。
引率する箕浦誠団長は「参加する生徒の多くは農家の後継ぎ。貴重な経験を生かし、将来の岐阜県の農業を引っ張っていく人材に成長して欲しい」と期待を込めた。
一行は8月1日まで滞伯し、サンパウロ州サンミゲル・アルカンジョやサンパウロ市内の農家などで実習・見学後、オランダを訪問する。