ニッケイ新聞 2013年7月27日
鯉のぼりを五輪のマラソンではためかせたいと張り切る徳永深二さんとともに、普段から仕事で取引がある雛人形や五月人形などを製造する株式会社東玉(さいたま市)の椿眞常務取締役(62)も、日本製で高品質の雛人形や五月人形を当地で販売できる可能性を探るべく来伯した。「まずは需要があるかどうかを調べたい」。日系社会に新たな市場を見出したい考えだ。
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「日本人から、よく『ボサノバを聴ける場所を教えて』と聞かれる」と歌手の青木カナさん。彼女によれば、日本ではボサノバを聴けるバーやライブハウスが結構ある。当地にも10年ほど前は多かったが、徐々に消えていったとか。今回実施する即興ライブは、懐かしいブラジル音楽を聴けるチャンス。通常、生ライブは最低でも25レアル、有名人になると2百レ程度もかかるので、10レアルと安価なのも魅力。
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第二次大戦中、米国で強制収容された広島市出身の日系人の子孫らが23日、広島県立美術館を訪れた。中国新聞が報じた。同館は現在「尊厳の芸術展」を開催しており、厳しい収容所生活の中で日系人が作った芸術作品や、使用した家具など百点を展示している。紙やすりの代わりに割れたガラスの粉で磨いた木彫りのダルマやライオンなど、参加者らは親や祖父母が作った作品に見入ったとか。