ニッケイ新聞 2013年8月2日
先月20、21日に、東京・代々木公園で『第8回ブラジルフェスティバル』があった。日本祭りさながら、食のコーナーにはフェイジョアーダ、パステル、カイピリーニャなど当地の名産品がずらり。物販ブースも多数出展、各種ショーで盛り上がったようだ。主催者のブラジル商業会議所によれば、第5回の時点で来場者数は約10万人。同公園で開催されるイベントの中でも1位のタイに次ぐ来場者数という話も。
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群馬県在住の日系人の女の子によるアイドルグループ『リンダⅢ世』が、ついに県外へ飛び出し、東京デビューを飾った。芸能ニュースサイト・日刊SPAの7月29日付け記事で報じている。同記事によれば、2千人が集まった会場で、オリジナル曲に加え、ポ語楽曲「Mas Oue Nada」も披露。サンバダンサーも登場しダンスで盛り上げるなど、ブラジル色を前面に押し出したステージで観衆を沸かせたとか。ブラジルへの〃逆輸入〃もそう遠くない!?
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内木ふみさんが7月30日老衰のために亡くなった。享年100。1933年に渡伯したという内木さんは終戦直後、渡辺マルガリーダ女史と協力してサンパウロ市の日系人宅を回って古着集めをした。「衣服がたくさんある所と言えば洗濯屋ですが、洗濯屋には戦勝派の方が多くて、うっかり頼めないんですよ。アメアサしてくることもあるし、後で何をされるか分からないから、恐くて」と本紙に応えている。そうやって集まった古着は綻びなどを直した上、洗濯、アイロンをかけて北米経由で日本にLARA物資として送った。そのグループから聖母婦人会やエスペランサ婦人会が生まれたという。初七日法要は5日午後8時、サンジュダス・タデウ教会(Av. Jabaquara, 2682)。