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マイス・メジコス=第1期は1753人派遣=希望した市の18%に対応

ニッケイ新聞 2013年8月3日

 6月に起きた全国規模の抗議行動後に発表された連邦政府の保健医療対策〃マイス・メジコス〃の第1期分として、626市に1753人が派遣される見込みだと2日付フォーリャ紙が報じた。
 マイス・メジコスは都市周辺部や内陸部など、医師が不足している所に国内外の医師を派遣するためのプログラムで、3511市から1万5460人の医師要請がなされたのに対し、1万8450人の応募があった。
 だが、地方医師会に登録した番号と違う番号での応募などで無効となる例も多く、1日までに必要書類を添えた正式登録を行ったブラジル人医師は2379人のみだ。これらの医師は任地の希望も出しており、保健省が1日までに1753人を626市に派遣する意向を固めた。また、希望した任地の枠が既に埋まり、5日までに派遣先の希望を再登録するよう求められた医師が507人、規定に沿った任地登録をしておらず15日以内に再応募するよう指示された医師が119人いた。
 1753人が派遣される予定の626の自治体は、人口の20%以上が極貧(1人当たりの月収が70レアル以下)375、大都市近郊159、社会格差が大きい自治体68、州都24、市街地にある先住民居住区26で、医師派遣を要請した自治体の18%のみ。人数で見た達成率は11%程度で終わる可能性があり、2885市1万3707人分の公募が続けられる事になる。
 第1期募集の正式登録は3日までで、ブラジル人医師で枠が埋まらなかった自治体へ派遣する外国人を含んだ医師の公募は来週行われる。
 2日付エスタード紙によると、連邦医師審議会(CFM)は、マイス・メジコスの登録システムに問題が生じて登録できなかったブラジル人医師が相当居ると苦言を呈し、検察庁に捜査も依頼した。