ニッケイ新聞 2013年8月8日
11日の父の日を目前に、普段でも混むサンパウロ市中央部の3月25日街が一層の賑わいを見せている。
男性服店の主任、アルベルト・ドス・サントスさんによると、父の日まで1週間を切った5日(月)は、1日の売上げが通常より20%増えたという。サントスさんは、給料日(多くの会社では第5営業日)が近い事と父の日のプレゼントを買いに来る人が重なる時期である事がその原因だと説明した。
バルエリー市からやってきた看護婦のアナ・イダ・サントスさんは、「月曜日ならきっとガラガラで、少しは落ち着いてプレゼントが選べると考えていたのに、この人の多さ!」と驚いた。でも、「地元で買うより安くて行きつけの店もあるから、ここまで来るのも苦にならない」とくったくのない笑顔を見せながら、プレゼント用のシャツと靴を買っていった。
3月25日街で取材をしていた記者たちが気づいたのは、場所柄もあり、服や靴を買う客が多い事だ。1時間近くプレゼントを探していたエメルソン・マルチンスさんが選んだのは、運動靴と普通の靴を組み合わせたようなサパテニスと呼ばれる靴。スポーツ用品店では父親がひいきにしているサッカーチームのユニフォームを買っていく人も多く、洋装店主任のエリアス・カルカルさんも、「売上げトップはチームのシャツで、ポロシャツがそれに続く」と言う。
靴屋の主任のエドゥアルト・ジャヌアリオ・アヴィラさんによると、父の日は、新製品との入れ替えのための安売りなどを兼ねる事も多いため、売上げは順調。買い物をした代金の支払いは、クレジットカードで分割払いというケースが最も多いという。(6日付グローボ局サイトより)