ニッケイ新聞 2013年8月15日
保健省は14日、医療政策「マイス・メージコス」の第1回の派遣医師に関する発表を行い、注目の外国人医師の数は358人となった。14日付伯字紙サイトなどが報じている。
「マイス・メージコス」では、全国3511市に合計1万5460人の医師を派遣する予定で、14日には10月1日までに全国に派遣される第1陣の医師1618人が発表された。内訳はブラジルで教育を受けたブラジル人医師が1096人、その他の522人は外国人358人、国外で教育を受けて活動中のブラジル人医師164人となっている。
外国人医師もしくは国外で活動しているブラジル人医師522人の国別の内訳を見てみると、もっとも多いのが141人のアルゼンチンで、以下スペイン(100人)、キューバ(74人)、ポルトガル(45人)、ベネズエラ(42人)と続き、30カ国以上からの採用となった。日本からも1人だけだが採用された。
今回発表された1618人の医師の派遣先はバイーア州の144人が最多で、以下、サンパウロ州(134人)、南大河州(119人)、セアラー州(117人)、ゴイアス州(103人)など。
今回派遣される医師たちの67・3%が貧困地域への派遣となる。また、その中には先住民地域も含まれ、その数は全国で18カ所となる。
「マイス・メージコス」は6月の全国規模でのデモに応える形で発表されたものだったが、外国人医師の派遣に関しては「医師の質」が疑問視され、医師団体が7〜8月にデモを行っていた。
ジウマ大統領は13日、サンパウロ州イタピラでの製薬会社の拡張とバイオ技術プラント開設式典にアレッシャンドレ・パジーリャ保健相と共に出席、「マイス・メージコス」のこともアピールした。ルーラ氏は既にパジーリャ氏を来年のサンパウロ州知事選候補に指名済みだ。