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来たる!ワールドカップ=開催12都市を簡単に紹介=(3)ベロ・オリゾンテ

ニッケイ新聞 2013年8月17日

写真=W杯に向けた修復工事を既に終えたミネイロン・スタジアム







 「美しい地平線」を意味するベロ・オリゾンテ。サンパウロ、リオ、サルバドールに次ぐブラジル第4の都市で、南東部にあるミナス・ジェライス州の州都だ。国を代表する観光地というわけではないが、広場が多く、整然とした、歩きやすい街並みが特徴。気候も年間を通じて過ごしやすい。
 ミナス州は味わい深い地方料理(コミーダ・ミネイラ)が特徴で、市内にある飲み屋の数はブラジル一と言われている。特産品のチーズを使った、外はパリパリで中はもっちり、ぎゅっと味の詰まったポン・デ・ケージョ(チーズパン)は格別だ。
 市郊外のパンプーリャ区は、同じ名前の湖を擁し、緑豊かで散策に最適だ。前回のブラジリアほど数は多くないが、巨匠オスカー・ニーマイヤーによる建築群を見ることができる。代表格のサンフランシスコ・デ・アシス教会は、彼独特の曲線を描くフォルムで、全面青色。およそ教会らしからぬ佇まいが目を引く。内部には、ブラジル人有名画家カンジド・ポルチナリによる宗教画の傑作が14枚飾られている。
 他の観光スポットとしては、市内中心部にある駅広場(Praca da Estacao)、パンプーリャ美術館などが見所だ。
 W杯の試合が行われるのはミネイロン・スタジアム(正式名称エスタジオ・ゴベルナドール・マガリャンエス・ピント)。市北部に位置し、修復工事は既に終了。収容人数は6万5千人だ。