ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 電気料金値下げのつけは=政府支出は170億レに

電気料金値下げのつけは=政府支出は170億レに

ニッケイ新聞 2013年8月17日

 ジウマ大統領が12年に発表した電気料金値下げに伴う連邦政府による補助が、予算の85億レアルを上回る171億レアルに達すると16日付エスタード紙が報じた。
 干ばつ、少雨で水力発電所が例年通り使えず、火力発電所の利用期間が長かった事が最大要因だが、配電会社が例年以上の額で電力を購入している事も政府見通しを狂わせた。1月の電力購入価格平均は、01年の節電時並みの1メガワット/時414レアルだった。
 電力購入価格は通常、配電会社が必要量を見込んで政府に伝え、供給会社に競売を行わせる事で決まる。だが、昨年は政府が競売も行わずに契約を更新させたため、配電会社は高い金を払ってでも必要な量の電力を確保する必要が生じた。
 予算計上分の85億レアルを上回る支出は、現時点で71億レアルに達しており、更に15億レアルが支出される見込みだ。この額は来年、消費者が払う電気代請求書に上乗せされるため、値下げで生じた負担は、今年税金から支出される85億レアル共々、消費者がすべて負う事になる。